2012/05/12

小さなミシン屋さん


昨年からミシンの調子がわるく困っていましたが、新しいのに替えるにも踏ん切りが付きませんでした。

思えば、このミシンは僕が20年前、順子の誕生日プレゼントに買ったものです。

それから沢山の仕事をしてきました。

そんなミシンなので彼女には思い入れがあるのでしょう。

先日、伊賀上野の街中に小さなミシン屋さんを見つけました。

早速、電話で修理について話すと見てくれるとのことでした。

最近はカスタマーに連絡して修理工場へ直接送るか、部品がなければ受け付けてもらえないですよね。

この小さなミシン屋さんは持ち込んだその場でミシンに手をかけてくれました。

僕は分解大好き。ミシンの修理も興味津津。

幼い頃、父がバイクのエンジンを分解洗浄している姿をずっと眺めていたのを思い出します。

意外に簡単な調整でミシンの修理ができ、復活。新しく買わなくてよかったです。

そのあと、店員の方に「大事に使っておられますね。」と言っていただいたのが本当に嬉しかった。

その一言でもっと大切にしたい気持ちになりました。修理工場では聞こえませんよね。

ホントは職業用ミシンが欲しいのけれど、安物であっても大切に使いたいです。

ミシンに限らず、工業製品の大半が数年経てば、部品供給もなくなり処分するしかない現状。

ミシンに多くの機能はいらない。

あの小さなミシン屋さんが開いていればいいのだと思う。